白昼夢

いつも眠いひとが色々いうブログ

アイドリッシュセブンというコンテンツとモブと呼ばれる彼らについて

アイドリッシュセブンという男子アイドル音ゲーを遊んでおります。


今のところのメインキャラクターであるアイドリッシュセブン、トリガー、リヴァーレも非常に魅力的で、シナリオもドラマチックで波瀾万丈、音ゲー部分や楽曲も非常にクオリティが高く、とても面白く遊ばせていただいております。


わたしは二次元アイドルがとても好きなのですが、アイドリッシュセブンはこう、なんつーかわたしが求める「アイドルの輝き」の奔流!って感じで、非常に触っていて楽しいです。

(ちなみにわたしはメインだとリヴァーレのふたり推しです。)



しかし、今回わたしが語りたいのは、メインキャラクターや本編についてではありません。

(メインキャラクターや本編についての感想やらなんやらは恐らくわたしよりも面白く伝えられる方がいらっしゃると思いますし、メインキャラクターや本編に触れてその面白さやアイドルの輝きを体感したい方はどうぞアイドリッシュセブンで検索検索ぅ!で是非遊んでみてくださいませ…!)



アイドルものソシャゲスマホゲー等はほとんどの場合、ある種「全員がメイン」であり(実質そうなっていないという実態はさておき)、メインキャラクターにもN等のレア度の低いカードがあり、他にトレーナーさん等レッスン用カードがあるかと思われます。


対するアイドリッシュセブンには、「候補生」という枠があるのですが、彼らは他の大抵のアイドルものスマホゲームとは異なり、(贔屓目ではありますがどう考えてもメインになれるだけのキャラクターとしての素性が整っているにも関わらず)低いレア度のカードしかなく、現在「メイン」になることができておりません。


アイドリッシュセブンにもいわゆる「トレーナーさん」等にあたるレッスン用の王様プリンカードがあるのですが、Nと呼ばれるレア度にメインキャラクターはおらず、またレア度の低い同じカード同士を覚醒、つまり掛け合わせると、もう一段階高いレアリティに変化させることが出来るので、まぁ遊び方によるとは思いますが、実質候補生のNもしくはR、SRは「サブ」や「モブ」酷いと「エサ」等と呼ばれ、メインキャラクターのレッスン材料にしかならないような状態です。



それはさておき。


この「候補生」、本当にキャラメイク的に粒揃いな子達が揃っております。


まだ半分くらいの子のラビチャ(個々の信頼度を上げると読むことが出来るゲーム内チャット)しか開けられておりませんが、それでもわかるほどとても魅力的な、アイドルの卵にしておくにはもったいないレベルにキャラの濃い子達です。


本題です。

この候補生の中に、由良ねむるくんという男の子がおりまして。


かわいい。


おっと本音が。

というかアイドルの候補生なんだからかわいいのは当然です。


話を戻します。


他のアイドルもの及び他ジャンルの作品にも、「いつでも眠たい」「寝ようと思えばいつでもどこでもどれだけでも眠れる」「故にマイペース」みたいなキャラメイクをなされているキャラクターは、男女問わず一定数います。


しかし、由良ねむるくんは違いました。

他のそういった「眠たい」キャラメイクをなされているキャラクターと、「眠たい」という点に関しては同じなのですが、彼、アイドル(候補生)にあるまじき欠点があります。


(以下所々にラビチャネタバレ含みます。)



寝坊。午前中の仕事に間に合うように起きられない。すぐに寝てしまうし、一旦寝ると中々起きられない。

つまり、眠気をコントロールできない。恐らく起きたくても起きられないだけでなく、寝たくなくても寝てしまったりしているのでしょう。



候補生は今のところ公式からの情報が簡単なプロフィールとチャットのみなので、詳しくは描かれていませんが、なんでも起きられなくて仕事に穴を開け続け、前の事務所とトラブルになり、小鳥遊事務所(ゲーム内で舞台となる事務所です)に移転してきたんだとか。

(つまり他の事務所でのアイドル経験があるということでそれはそれでとても個人的にぐっとくるのですがそれはさておいて。)


また、彼のラビチャを開けてみるとわかるのですが、彼、その事に関して悩み、大変苦しんでいます。そのせいか、ラビチャ内でしょっちゅう「ごめんなさい」だとか「僕なんか」のような自信なさげな発言をしています。


大抵の「眠たい」キャラ付けをされた子には、それを免罪符として許されるだけの癒しオーラがあったり、面倒を見てくれるキャラが側にいたりする気がするのですが、彼にはそれもありません。

(いや、上手くやればそれだけの癒しオーラを纏えるだけのポテンシャルは十分にあると思うんですが、いかんせん作中雰囲気が絶妙に現実的で「かわいいから、癒し系だから」などという甘っちょろい理由で遅刻が許される空気ではないのです。)


極めつけが、「お医者さんに行ってもだめだった」という記述。


信じられますか。

この子、モブだとかサブだとか言われてる立ち位置の子ですよ。


重い。

いくらなんでもしんどい。

推さざるを得ません。

推さざるを得ません。


公式から供給されたカードはN、R、SRの三種のみです。


他の候補生の子の中には、NとRしかカードがない子もいます。

信じられますか。

候補生といえどアイドルなのに、普通にイベントの主役を張れるレベルのキャラメイクをされているのに、なんてもったいないことをされているんだと思うわけですよ。


推さざるを得ません。



由良ねむるくんだけでなく、アイドリッシュセブンの候補生には、各々事情は異なりますがそれだけの強みや濃さを持ったキャラクターがたくさんいます。


メインキャラを追いかけてアイドル候補生になった子、方言がコンプレックスで無口キャラを演じる子、アイドル候補生なのに歌が微妙な子、シャイ故に強気な態度を取る元ベーシスト、遅刻やサボりを繰り返す故不真面目なレッテルに甘んじる青年、果てはサブなのに謎のブロマンス関係を築くふたり組や官能小説家であることをカモフラージュするためアイドルになった男子高校生まで。



なんでサブやねん。


正直、メインとは別に、候補生のみで別のアイドルゲームをつくれそうなほど濃い子達ばっかりです。


なんでサブやねん!!



わたしは二次元アイドルが好きです。

二次元アイドルの輝きと、彼ら彼女らがその輝きの裏で抱えているはずの、たくさんの辛さやしんどさを想像するのが好きです。


アイドリッシュセブンというコンテンツのメインキャラクター、及び彼らが紡ぐ物語には、十分すぎるほど、わたしが想像したかった、触れたかった、尊く美しい輝きと、その裏側の途方もない苦しさがたくさん詰まっていて、惜しげもなくその両方が描かれていました。


しかし、候補生の子達のそれぞれのたった3話ずつのラビチャには、同じだけの、もしくはメインの彼らとはすこし違う種類の辛さが、同じくらいの質量で詰まっていました。


もちろん、それで満足しているわけではありません。

彼らは候補生といえど、アイドルです。

あわよくば、表舞台に立たせてあげたい。ステージの上で輝いている姿が見たい。


しかし、今のところ望みは薄いです。

贅沢は言いません。

どうか、彼らの魅力に気づいてくれる方が、一人でも増えますように。

ただそれだけです。

今のところは。



そういえば、アイドリッシュセブンは8/20で一周年を迎えるそうです。


おめでとうございます。


メインシナリオも二部までほぼ全部読んだので、メインの彼らも必死に足掻き、頑張っているのを知っています。


ありがとう。君たちがいるから、候補生の彼らもこの世に生み出されることが出来たのだと思います。


最初に比べれば少しずつ候補生の彼らを好意的に見て応援している方も増えているようで、候補生に肩入れしている身としては大変嬉しい限りです。


そして、もしもアイドリッシュセブンをプレイしているマネージャーさんの中で、まだ候補生のラビチャを開けていない!という方がいらっしゃって、わたしの駄文を読んで候補生に興味を持っていただけたなら、是非この期に気になる子のラビチャを開けて読んでいただけると嬉しいです。