白昼夢

いつも眠いひとが色々いうブログ

わたしと過眠症の遍歴

前回、わたしは特発性過眠症である、という旨の記事を書きました。

そこに至るまでのなんとなくの経緯を書きたいと思います。

小学校時代は、一度参観日に本気で寝たことがあるのみで(その節は母に非常に恥ずかしい思いをさせたそうで申し訳ない)、その他は普通の他の子と大して変わらなかったように思います。確か、夜寝るのは早い方でした。

中学校時代から本当によく眠るようになりました。

両親の「毎日学校にだけは行って提出物だけはきちんと出せ」という教育方針のおかげか、寝過ぎる以外は比較的問題のない真面目な生徒だったため、授業中に寝過ぎて先生に「大丈夫?病気じゃない?」と逆に心配され「へへ大丈夫っす病気とかじゃないっす」みたいな感じで適当にごまかしておりました。その時は本当に「なんかめっちゃ寝てるけどまぁこんなもんだろ」と思っておりました。

高校時代は、母校に当時真面目な生徒が少なく、授業中はみんな寝るか遊ぶかみたいな感じだったので問答無用で普通に寝ており、しかも寝ててもそんなに目立っていなかったので、中学時代から続く「そこそこ真面目な子」というレッテルが功を奏し、死ぬほど寝てても「まぁ提出物だしてくれるから」みたいな感じで多目に見られていました。

(というか私を越える問題児が他にいっぱいいたのでそんなに問題視されていなかった)

専門学校に入ると、怒濤の課題地獄に日々を追われるようになります。

座学の授業中は相変わらず死ぬほど寝ていたのですが、それも含めネタにされるのみで「そういうキャラ」と認識され、「そういうキャラ」として受け入れられたのでそのまま押し通しました。

課題をやってる間は大抵切羽詰まっていたのと如何せん好きなことをやっていたので比較的寝ずにすんでいました。あと座学中も課題中も寝ても両脇に起こしてくれる友人がいたので本当にありがたかった。

問題は社会人になってからです。

幸いなことに新卒で派遣系の会社に内定をいただき、一人暮らしを始め、勤め始めたのはいいのですが、寝坊は一回もなかったものの、出向先で思いっきり寝てしまうようになりました。

毎日です。

最初の方は割と起こしてもらえていましたが(新人だったのと紅一点だったのがよかったのかもしれません…)、さすがに毎日、しかも一日に何度も寝ている人間がいては、示しがつきませんし仕事になりません。

段々と注意する声に呆れが混じるのが見てとれるようになりました。

「顔を洗ってきな」と何度も言われるのですが、さすがに薄くでも化粧をしていて、化粧直しの道具など持っていく習慣がなかったので(これはものぐさなわたしが悪いのですが)、洗えるわけもなく、そう言われる度にトイレで延々頭を振っておりました。(今思うと変な新人ですね…)

だいたい顔なんか洗ったって眠気が飛ぶはずもないのは今までの経験でわかっているんですが、そんなこと伝わるはずもありません。

わたしも早く寝るようにしたり(比較的夜型なので今思うとそれはそれでしんどかった)、眠くなるとトイレに立ったり廊下を歩いたりして(眠いと思う前に寝落ちることもしばしばでした)誤魔化し誤魔化しやっていたのですが、もちろん一向に効果はありませんでした。

終いにはこっそり首の裏や腕を思いきりつねったり手の甲にシャーペンを刺しまくったりしましたがダメでした。

寝ました。

普通の人は首や腕をつねったり手にシャーペンを刺したりといった痛みで目が覚めるものなのでしょうか。

というか専門時代眠すぎて友人にビンタを頼んでも一向に眠気が飛ばなかった人間にそんなちんけな痛みが効くはずもなく…(その節は非常に迷惑をかけました、ありがとう友人)

ある日とうとう、呼び出しを食らいました。

幸いなことに物わかりのいいおじさまが上司だったので、怒られることはありませんでした。

というか心配されました。病院に行けと言われました。

呼び出されて一週間もしないうちに約三ヶ月の休職を言い渡されました。

イヤな新卒ですね。

しかしこの頃は本当に精神的にしんどく「どうしたらいいんだ」と途方に暮れていたので申し訳ないですが逆にありがたかった。

そのあと一ヶ所心療内科を受診し「眠れないんじゃなくて寝すぎるなら睡眠専門の医者に行った方がいいんじゃないの」と半ば門前払いを食らい(それはそれで医者としてどうよという感じなのですが)、ネットで見つけた睡眠専門の病院にかかったところ幸いなことにそこでお世話になることになり、経過を観察しながら三ヶ月の休職をだらだらと食い潰しました。

そのまま辞めることになりました。

イヤな新卒です、本当に。

よくしてもらったのに恩を仇で返すような形になり、今思い返しても本当に申し訳なく不甲斐ないのですが、このきっかけがなければ病院にかかることもなかった気がするので、まぁよしとするかという感じです。

本当は休職期間の三ヶ月のうちに検査が出来ればよかったのですが、予約が取れず(意外と過眠の検査を受けられる方って多いようです)、検査が受けられたのは離職後になりました。

(検査のことやそのあとの投薬等のことは別記事で書きたいと思います)

そのあと約半年強程の無職期間を経て、とりあえず現在に至ります。

ビョーキだと判明した今、とりあえず職にはありつけていますが、どうしても昼間寝てしまいます。

周囲に恵まれているのか、不思議なことに今までほとんど寝坊したことはないのですが、大抵出先で死ぬほど眠くなって寝るので、多分トータルで見るとそんなに変わらないです。

(なにもない日はその気になれば夕方くらいまでめちゃくちゃ寝てるのですが、外出予定がある日に致命的に寝坊して遅刻したことはほとんどないです、奇跡!)

相変わらず四六時中眠いは眠いですし、眠いと思う前にもう半分気絶のような形で寝落ちることもしばしばあり、相変わらず途方に暮れてはいますが、まぁどうにか元気です。

というか周囲を気にしていたら(気にしないでいられていると言えるほど気にしないでいられるわけではないのですが)精神的に死んでしまうので、「しゃらくせぇ!仕方ねぇんだ!」と開き直っています。

また本当はよくないのですが、如何せん起きていられる時間が少ないので、とりあえず起きてる時間に動こう、やりたいことをやろうと思うと睡眠時間がどんどんぐちゃぐちゃになり、それをどう直そうかも思案中です。

しかしやりたいことをやらないのもそれはそれで精神的に死んでしまうことを最初の就職及び生活で学んだので、兼ね合いがまた難しいです…

やりたいことをやって生きていけるよう頑張ります。

時間は限られていますからね!

生活とやりたいことと睡眠時間を天秤にかけると時間が圧倒的に足りないのが目下の問題ですが、しかし、困ってはいますが、眠ることが苦痛ではないことは非常に幸福だったと思います。

今も昔も寝るのが好きです。

また、そういう性質でなければ得られなかったもの、考えることが一切なかったであろうことも多々あるので、個人的にはプラスマイナスゼロくらいなのかなとポジティブに考えています。

経過としてはこんなところでしょうか。

こんな駄文ですが、誰かのお役に立てたならば幸いです。